2021.08.31 | 火災保険
擁壁の修理に火災保険は使える?危険な擁壁の見分け方も5つ紹介!

「擁壁が崩れてしまったから修理する必要があるけど、保険が適用されるかわからなくて不安」
このように、擁壁が壊れた時に保険が適用されるかわからなくて不安になっていませんか?
擁壁は頑丈ですが、非常に強い災害が発生すると崩れてしまうことがあります。修理する場合は多額の費用が掛かってしまうので、全額自費負担だと払いきれない人もいるでしょう。
この記事では、擁壁の修理に火災保険が適用されるかどうかについて解説していきます。崩れやすい危険な擁壁の見分け方がわかるので、ぜひ最後まで読んでください。
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Contents
擁壁の修理に火災保険が適用できる5つのケース
自然災害が原因で擁壁が破損した場合は、火災保険が適用できることがあります。
ここからは、火災保険が適用される例を5つ紹介していきます。もし当てはまる場合は、擁壁が壊れているのであれば保険会社に連絡してみましょう。
①台風などの風災が原因の場合
台風などの風災によって擁壁が壊れた場合でも、火災保険が適用されます。台風ほどの強さでなくとも、強風によって一定の被害が出た場合でも補償を受け取ることが可能です。
また、風の強さによってではなく、風でものが飛んできたことで壊れた場合でも保険が適用されます。
②大雨などの水災が原因の場合
大雨によって擁壁が壊れた場合でも、火災保険が適用されます。しかし、水災補償を追加していなければ補償を受けることはできないので注意してください。
また、追加しているだけでなく、水災が適用される以下の条件を満たすことが必要です。
- 床上浸水または地盤面より45cmを超える浸水
- 保険の対象の再調達価額の30%以上の損害が出た場合
契約プランに水災補償が入っていることが絶対条件ですので申請する際は、きちんと確認しましょう。
③車がぶつかってきて崩壊した場合
車がぶつかり擁壁が破損してしまった場合でも、「予想できなかった事故」として火災保険が適用されます。また、火災保険を使わなくともその自動車の運転者に損害賠償を請求することも可能です。
なお、火災保険における破損については「【2021年】家や家財の破損は火災保険で補償される?保険金請求の手順も解説」で詳しく解説しています。擁壁が破損した場合には、ぜひ参考にしましょう。
④大雪などの雪災が原因の場合
雪災とは、豪雪の際の雪の重み、雪の落下による事故または雪崩により生じた損害のことです。雪災によって擁壁が歪んだり、破損したりした場合は火災保険が適用されます。
しかし、融雪洪水により擁壁が破損した場合は雪災補償を受けることはできません。この場合は水災にあたるので、水災補償に追加で加入する必要があります。
⑤火事などの火災が原因の場合
もちろん、火災が原因で擁壁が破損したり燃えた場合にも火災保険が適用されます。擁壁だけでなく、火災により破損したもの全てが補償されます。
破損したものによって補償額も変わってくるので、適宜確認する必要があります。
なお、火災保険の支払い例については「実際に支払われた事例を5つ紹介!火災保険ってどんなトラブルを補償してくれる?」で詳しく紹介しています。火災保険の使い方がイメージできていない人は、ぜひ併せてご覧ください。
地震保険でも補償されるが擁壁のみの修理は対象外
地震により損壊した場合、地震保険に加入していれば補償を受けることができます。しかし、地震による損壊でも擁壁のみの損壊では地震保険は適用されません。
- 地震保険は建物の主要部分にのみ適用される
- 擁壁は建物の主要部分ではないため補償対象とならない
地震保険に加入していることに加えて、建物の主要部分が破損していていることも必須条件になります。
擁壁の破損が火災保険の対象かわからない人は、申請サポート業者に相談してみましょう。数ある業者の中でも、火災保険ナビが特におすすめです。火災保険のプロが現地調査をしてくれるので、普段私が気づかなかった小さな傷も見つけて、保険金が増えるかもしれません。
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なお、火災保険の修理対象は「火災保険の修理対象はどこまで?火災保険の請求手順から修理する際の注意点も2つ紹介」で詳しく解説しています。興味がある人は、併せてご覧ください。
崩れやすい擁壁の特徴は?
擁壁は、危険性がある急な斜面や崖の崩壊を防ぐためにコンクリートや石擁壁などで壁状にしたものです。新しく作られた擁壁の場合は、法律などの基準を守られているものが多いため損壊しづらい傾向にあります。
しかし、昔に作られた擁壁は壊れやすくなっている可能性が高いと言えます。ここからは、崩れやすく危険性が高い擁壁の特徴を3つ紹介します。
①石を積み上げただけ
石を積み上げただけの擁壁を空石積み擁壁と言います。低く古い擁壁に多く見られる作りで、石の重みだけで土の段差が崩れるのを防いでいるため非常に危険です。
空石積み擁壁は現在の技術基準を満たせておらず、横向きの力には耐えられなく非常に崩れやすくなっています。
②違う種類の擁壁が積み重なっている
最初につくられた擁壁が基準通りに作られていても、違う種類の擁壁を重ねると想定外の負荷がかかってしまいます。崩れる危険性が高まるためとても危険な状態です。
③排水が機能していない
擁壁の設置に関して、壁面の面積3㎡につき1ヵ所以上で内径7.5cm以上の水抜穴の設置が義務付けられています。ちなみに、擁壁の設置義務は区域内が「高さ1m以上の盛土」と定められています。それ以下の場合は設置義務を守れていないため、水抜穴がない可能性があります。
水抜穴がないと地中に水分がたまり、崩れやすくなり非常に危険です。長い間使用していると強度低下する可能性もあるので購入前に検討するべきでしょう。
危険な状態の擁壁の特徴5選
ここまでは、崩れやすい擁壁の特徴を紹介しました。ここからは危険な状態である以下の5つの擁壁の状態について紹介します。
- ひび割れがある
- 積まれた石が飛び出している
- 全体が膨らんでいる
- 沈下している
- 全体が傾いている
1つでも当てはまれば、すぐに修理することを考えたほうが良いでしょう。
①ひび割れがある
擁壁は隙間なく積み上げられている状態が最も安全性があるとされています。土砂等擁壁の内部が見えてしまっていることは亀裂やひびが入っている状態ということなので、擁壁は悪い状態であると言えます。
作った当初から土砂が流れ込む作りをしていた可能性がありますが、まともな作りであれば構造上土砂は進入しません。
ひび割れがある状態では危険性が高いためすぐに修理するか専門家に問い合わせることをおすすめします。
②積まれた石が飛び出している
積まれた石が飛び出している状態の擁壁は危険です。擁壁が飛び出している隙間に圧力がかかってしまうと崩れる危険性が高くなります。
飛び出した擁壁を元の状態に戻せそうでも、自力で戻すことは大変危険なので行わないようにしてください。発見した際は、まず専門家の意見を聞き対応するようにしましょう。
③全体が膨らんでいる
擁壁の劣化が進むと、全体が膨らむことがあります。
膨らんだまま放置していると、災害時に崩れる可能性が高まります。そのため、早めに修理するなど対応しておきましょう。
④沈下している
空洞のブロックや擁壁の中間部分が下がっている場合は、擁壁が沈下しています。一度沈下してしまうと元通りにはならず、年々積み重なっていきます。
長期的に見ると建物が損壊したり、洪水が発生したりと危険なので修理できるようにしておきましょう。
⑤全体が傾いている
擁壁は、台風や地震などによって傾いたり変形したりすることがあります。台風や大雨、地震の圧力に耐えられなくなってしまったことで擁壁全体が傾いてしまうことがあります。その場合今後も継続的に傾き、最終的に崩れてしまうのです。
放置し続けると、さらに圧力がかかりいつかは崩れてしまうので、修理しておきましょう。
擁壁の倒壊で他人に損害が出た際の賠償責任は?
擁壁の損傷により他人に被害が出た場合、賠償責任はないと判断される場合があります。
しかし、擁壁に問題があることを認識しながら放置していた場合は、損害賠償が発生します。火災保険などの特約で個人賠償責任保険を事前に契約していれば、損害賠償の一部分をカバーすることができます。
擁壁が壊れたらまずは火災保険の会社に連絡しよう
ここまで、擁壁の修理に火災保険が使えるケースや使えないケースを紹介してきました。基本的に自然災害が原因であれば、火災保険が適用されます。
しかし、破損の原因がわからない場合は保険が適用されません。そのため、災害が起こった際などは早めに確認して保険会社に報告するようにしましょう。
擁壁の破損に気がついてからでは遅いので、万が一のケースを考えて保険を契約することをおすすめします。
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