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2021.08.31 | 

【徹底解説】太陽光発電に火災保険は使えるのか?対象や申請方法も紹介

最近は再生可能エネルギーが普及し、一般家庭でも太陽光発電を行なっている自宅が増えています。自宅を購入するタイミングで設置される方が多いのではないでしょうか。そこで気になるのが、太陽光パネルが破損・故障してしまった場合です。

 

2012年以降、設置費用は減少しているものの、1kw当たり30万円以上もするので決して安い金額とは言えないです。実費でこの金額を用意するのは、家系にも非常に大きな打撃を与えるでしょう。

 

そのような場合は、火災保険を使用して補償する方法があります。火災保険とは、住まいが何らかの被害にあった際に損害を補償する保険です。太陽光パネルが補償内容に含まれていれば、火災保険で補償が可能です。

 

もしもの時のために、今加入している火災保険の内容を確認する必要があるでしょう。今回は火災保険の補償対象や申請方法を詳しく解説していくので、ぜひ参考にしてください。

太陽光発電は火災保険の補償範囲

火災保険の補償対象は、大きく分けて建物と家財の2つに分類されます。従って、太陽光パネルは建物側に分類され、基本的には火災保険の補償対象です。

 

ただし、後付けで太陽光パネルを設置した場合や建物所有者とソーラーパネル所有者が異なる場合は、家財に分類される可能性があります。このような、例外的なパターンもあるので、まずは契約をしている保険会社に確認しましょう。

修理費用は自然災害補償で賄える

日本は毎年台風が多く発生し、被害が報告されています。そのため、太陽光パネルの設置を検討している方や既に設置をしている方は、もしもの時の修理費用が気になるでしょう。

 

実際に日本でも台風の影響で太陽光パネルが飛ばされる事故が発生しています。このような場合、自然災害補償が適用されます。

 

補償金額は一般的におよそ上限300万円までです。ただし、自然災害補償が適用されるのは、太陽光パネル本体や関連機器の損害のみとなっているので注意しましょう。

近隣への被害は個人賠償責任保険が適用される

台風などの被害で自宅に設置していた太陽光パネルが近隣の住宅に被害を与えた場合、自然災害補償は適用されません。

 

自然災害補償は、太陽光パネル本体や関連機器の損害を補償する内容となっています。そのため、近隣の住宅や第三者に与えた損害については、個人賠償責任保険が適用されるでしょう。

補償範囲の対象外になるケース

自然災害補償の対象外は故意または重過失によって生じた損害」とされています。これは、太陽光パネルを正しい設置金具で設置していなかったケースなどが挙げられます。

 

一般的に太陽光パネルは台風などの災害で被害がでないように設計されているので、もし飛んでしまうと専用の金具でしっかりと設置がされていないと判断されるでしょう。

 

そのため、『故意または重過失によって生じた損害』に該当し、自然災害補償の対象外になります。

火災保険の保険料の相場

火災保険の相場を下記にまとめました。加入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

保険金

住宅の種類

火災保険料の相場(1年間)

地震保険に加入した場合の相場(1年間)

建物 1,500万円家財 500万円

中古住宅

鉄骨一戸建て(T構造)

9,600円~2万2,240円

1万7,400円~5万120円

木造一戸建て(H構造)

1万6,000円~5万5,290円

3万400円~10万9,760円

新築住宅

鉄骨一戸建て(T構造)

9,600円~1万9,990円

1万7,400円~4万5,070円

木造一戸建て(H構造)

1万6,000円~3万9,670円

3万400円~7万4,670円

新築住宅・中古住宅・構造による保険料の差額はありません。今回算出した火災保険の相場でののあくまで目安なので、保険会社によって保険料は変動します。

実際に加入する際は、各会社の保険内容をしっかりと確認し、保険料の見積もりを依頼するのも良いでしょう。

保険を適用させるときの手順

実際に事故や災害が発生し補償を申請する場合の手順をしっかりと事前に確認しておきましょう。多くの場合、保険会社に連絡をするだけでは申請は完了しません

 

業者へ見積もりの依頼や必要書類の作成などがあります。ここでは、いざという時スムーズに手続きを進めるために、火災保険の申請手順を紹介します。

①保険会社へ連絡する

まずは、加入している保険会社に連絡しましょう。多くの場合、専属のオペレーターに電話が対応してくれます。

 

連絡先は保険証書や契約の際に渡された書類などに記載しています。この時、事故の状況などを聞かれることが多いです。

②販売・施工会社に見積をお願いする

保険会社に事故の連絡すると、見積書の提出を依頼されます。被害状況の詳しい写真が必要になるので、専門の業者に依頼しましょう。

③必要書類を提出し保険会社に調査してもらう

保険会社の調査は、提出した現場写真と実際の被害状況を確認する作業です。調査員が自宅に訪問してくる場合もあるので、提出した書類の控えを手元に準備して質問があれば答えれるようにしましょう。必要書類は下記の通りです。

  • 保険金請求書
  • 印鑑証明書
  • 罹災証明書
  • 法人代表者資格証明もしくは商業登記簿謄本
  • 事故内容報告書
  • 建物登記簿謄本
  • 修理見積書
  • 損害明細書
  • 損害部分の分かる写真
  • 保険金直接支払指図書または証
  • 委任状

④保険会社から支払い額の通知を受け取る

調査が完了し補償額が算出されると、保険会社から連絡が入ります。保険金が支払われるタイミングは保険法によって決められており、保険金請求手続き完了日を含む30日以内です。

⑤業者へ正式に発注を行う

保険会社に提出した見積書の内容で業者に工事の依頼を発注しましょう。この際、提出した見積書と金額に差異がある場合や保険金を上回る場合は、差額を実費で負担することになります。

太陽光発電を火災保険で補償するときの注意点

ここでは火災保険を申請にするに当たって注意点を紹介します。火災保険の補償対象は、建物と家財の2つです。太陽光パネルが屋根から取り外せない場合は建物、後付けで脱着可能な場合は家財として補償されます。

 

保険内容によっては、家財を補償対象に入れていない場合があるので注意が必要です。また、メーカー側で準備している自然災害補償と火災保険は併用することができません。

太陽光発電はメーカー保証があっても火災保険が必要

太陽光パネルのメーカー保証の期間は一般的に10年以上の場合が多いです。しかし、メーカー補償の内容は初期不良や故障のみで、火災や台風といった自然災害は対象外です。

 

そのため、自然災害に対処するには、メーカー保証だけでなく火災保険への加入をおすすめします。

 

メーカー保証は期間が制限されているので、いざという時補償期間が終わっているかもしれません。火災保険であれば、そのようなトラブルを回避できるでしょう。

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