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2021.09.16 | 

スレート屋根のひび割れは補修のサイン!症状別の補修方法や費用を抑えるコツも紹介!

今回の記事では、スレート屋根の補修方法や補修費用を抑えるコツを紹介していきます。近年人気を集めているスレート屋根。ですが、スレート屋根に限らず屋根というものは少しずつ劣化していくものです。

 

自宅の屋根の状態を気にしている方は少ないかも知れませんが、気づかないうちに劣化が進んで重大な事故につながってしまうなんてこともあるので注意してください。

 

そうは言っても、どのような症状が屋根を補修すべきサインなのか分からないという方も多いはず。そこで、本記事ではスレート屋根の補修が必要になる症状や補修方法について徹底解説していきます。また、スレート屋根の補修にかかる費用についても補修方法別に紹介。他にも、スレート屋根の補修費用を抑えるコツについても紹介していくので、ぜひ参考にしてください。

スレート屋根とは

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本題に入る前に、ここではスレート屋根の特徴について解説します。意外に自宅の屋根がどういったものか分かっていないという方もいるのではないでしょうか。なので、まずは自分の家のスレート屋根について理解を深めていきましょう。

スレート屋根のメリット

スレート屋根の特筆すべきメリットはなんと言っても葺き替え時の費用の安さ。基本的に単純構造のスレート屋根は、他の屋根材に比べ安い屋根材です。

 

比較的安価なセメント瓦は1平方メートルあたり6,500円から8,000円なのに対し、スレート屋根はそれよりも安い1平方メートルあたり5,000円から7,000円。スレート屋根の安さがうかがえます。また、スレート屋根は軽量で耐震性に優れています。日本では地震の危険性が非常に高く、耐震性には気を遣いたいもの。

 

地震に強いスレート屋根はそう言った意味でも非常におすすめな屋根材だと言えます。さらに、カラーバリエーションが豊富という面もスレート屋根にはあります。さまざまな種類の色を選ぶことができるのは大きなメリット。以上の点から、スレート屋根はメリットの多い屋根材ということがわかります。

スレート屋根のデメリット

上記で紹介したようにメリットが多いスレート屋根ですが、デメリットもあります。スレート屋根のデメリットは耐久性の低さ。

 

セメント瓦は20年から40年、日本瓦は50年ほどもつと言われていますが、スレート屋根の耐用年数は10年から35年と、他の屋根材と比べ少し心許ないです。

 

耐用年数が低い分メンテナンスの回数が増えてしまうのも困りもの。10年以上使用したスレート屋根は塗装が剥がれてきてしまい、再度塗装を行う必要が出てきます。また、コケが生えやすくひび割れも多い屋根材でもあるため、スレート屋根を使いたい時はデメリットをしっかり把握してからにしましょう。

スレート屋根のひび割れは補修のサイン

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スレート屋根を補修すべきサインは、ひび割れがあるかどうかです。少しでもひび割れや欠けを見つけた場合、すぐさま屋根全体の補修を行いましょう。なぜなら、1箇所にひび割れがあった場合、他の箇所にもひび割れや欠けがある可能性が高いからです。

 

もしひび割れや欠けが見つからなくとも、その破損部分があった箇所と同じ年数だけ屋根として使われているのですから、すぐにでも破損する可能性もあります。ひび割れを放置してしまうと、さらに屋根が劣化して、最終的には雨漏りしてしまい取り返しがつかなくなるかもしれません

 

そうならないためにも、できるだけ早期に発見、補修することを強くおすすめします。

スレート屋根を補修する方法

ここからは、スレート屋根の補修方法について紹介していきます。スレート屋根を補修する方法は大きく分けて5つ。それぞれの補修方法について、補修の簡単な流れを紹介していきます。どのような症状があればその補修方法を選ぶべきなのかもあわせて説明するので、ぜひ参考にしてください。

補修材

1つ目のスレート屋根の補修方法は補修材での補修。比較的小さいひび割れや欠けの場合は補修材での補修になります。補修材での補修の流れは、ひび割れに沿ってコーキングと呼ばれる補修材を平らになるよう塗り、伸ばしていくというもの。

 

補修材での工事は足場を立てる必要がないことが多いため、工事費用が安く済みます。しかし、応急処置的な工事となるため、経年劣化の場合はおすすめできません

塗装

2つ目のスレート屋根の補修方法は塗装補修。塗装での補修は、いわば補修材による補修を屋根全体に施すようなものです。小さなひび割れだけではなく、コケが発生して屋根の色が変化しているような場合には塗装をおすすめします。

 

塗装工事は最大2週間程かけて、足場をたて、屋根を洗浄し、塗料を塗っていきます。塗装をすると防水機能だけではなく防腐効果も復活させることができるので、大きなひび割れなどがない場合のメンテナンス時には塗装をおすすめします。

部分交換

3つ目のスレート屋根の補修方法は部分交換。台風の時に強い風で屋根が欠けてしまったという経験をしたことがある方もいるかもしれません。そのような1部分だけの大きな欠け、ひび割れ時には部分交換で補修しましょう。

 

スレートは、欠けがあっても下から順に固定されているため、取り外すことができません。部分交換はかけている部分を切断し、新しい屋根材を上から接着します。大きな破損はすぐに雨漏りしてしまう危険がありますので、迅速に補修しましょう。

カバー工法

4つ目のスレート屋根の補修方法はカバー工法。カバー工法とは重ね葺きともいい、傷んでいる屋根の上から新しい屋根材を施工する補修方法です。全体的に小さなひび割れが発生しているような場合はカバー工法を行いましょう

 

古い屋根を撤去しないことにより、屋根の撤去、廃棄費用を抑えられます。また、新しい屋根材を設置しているので、見た目が新しくなるのは大きなメリットです。

葺き替え

5つ目のスレート屋根の補修方法は葺き替え。家を建ててから20年以上、一度もメンテナンスをしていない方は要注意です。このような場合は葺き替えという補修方法を行わないといけないかもしれません。

 

メンテナンス無しで何十年も放置していると、見た目で大きな破損がなくても屋根の下地まで劣化している可能性があります。葺き替えは、既存の屋根を撤去して新しい屋根に交換する補修方法。雨漏り、大きなひび割れなどに対応することができます。ただし、他の補修法に比べ費用が高いので注意してください。

スレート屋根の補修はアスベストに注意

スレート屋根にはアスベストが使われていたことがあることをご存知でしょうか。アスベストとは石綿とも呼ばれ、吸引してしまうと健康被害を及ぼす物質のこと。アスベストは2004年以降に屋根材に使われることがなくなりましたが、それ以前に建てられた屋根にはアスベストを使っている可能性があります。

 

アスベストが含まれている屋根材は、含まれていない屋根材に比べ若干耐用年数が高く20年から25年と言われています。なので、耐用年数を加味した上で補修を検討しましょう。アスベストの使われている屋根を撤去する場合はプロの業者にしっかりと点検してもらった上で行うことを忘れないようにしてください。

 

ただ、アスベストの撤去作業には別途費用がかかるということも頭に入れておきましょう。

スレート屋根の補修工事にかかる費用

ここからは、上記で紹介したスレート屋根の補修方法別にかかる費用を紹介していきます。それぞれの補修方法にかかる費用については、以下の表にまとめましたので参考にしてください。

補修の方法 費用
補修材 数箇所で1万円から3万円程度
塗装 塗料や家の大きさにもよるが、15万円から50万円程度
部分交換 1箇所につき1万円から2万円程度
カバー工法 施工面積50平方メートルから100平方メートルで55万円から150万円程度
葺き替え 一般的な戸建て住宅で70万円から200万円

屋根塗装は材料によって価格と耐用年数がかわる

補修工事は、補修方法以外にも使う屋根材などで大きく金額が変わります。しかし、塗装をする時は費用は大きく変わらないと思っている方もいるのではないでしょうか。実は、塗装で補修する際も材料によって価格が変わってきます

 

また、耐用年数も変わってくるので、価格と照らし合わせて最も良い材料を選ばなくてはなりません。参考に塗装材料、価格と耐用年数を以下の表にまとめて紹介します。

塗装材名 価格 耐用年数
フッ素 1平方メートルあたり3,000円から5,000円程度 15年から20年程度
シリコン 1平方メートルあたり1,800円から3,500円程度 13年から15年程度
ウレタン 1平方メートルあたり1,500円から2,500円程度 8年から10年程度
アクリル 1平方メートルあたり700円から2,000円程度 5年から7年程度

スレート屋根の補修はDIYでできる?

上記で紹介した費用を見て、安く抑えるためにもDIYで補修はできないのかと考える方もいるはず。しかし、スレート屋根の補修はDIYで行うことはおすすめできません。屋根の補修作業は高所での作業を伴うため業者でも足場を設置して行う危険な作業です。

 

素人では足場を設置できませんし、足場のない状態での作業は非常に危険なのでやめておきましょう。さらに、補修方法の見極めはプロでないと非常に難しいもの。正しい補修方法を選ばないと結果的に損してしまう可能性もありますので、補修は業者に依頼して行ってもらうようにしてください。

スレート屋根の補修にかかる費用を抑えるコツ

DIYでスレート屋根の補修費用を抑えることはできませんが、実は他に費用を抑えるコツがあります。それは、火災保険の保険金を利用して補修を行うこと。火災保険は申請作業など手間がかかりますが、保険金がおりると大幅に工事費用を抑えることができます。費用を補償してもらえるのであれば、使ってみて損はありません。

 

ただし、火災保険を適用させるためにはいくつかの条件を満たさないといけないので注意してください。スレート屋根の補修工事に火災保険を適用させるための条件については、次から詳しく説明していきます。

スレート屋根の補修に火災保険が適用されるケース

スレート屋根の補修に火災保険が適用される条件は以下の3つ。

  • 経年劣化ではなく自然災害による被害
  • 損害額が20万円以上
  • 破損して3年以内

上記の条件全てを満たさないと火災保険は適用されないので注意してください。反対に、全て満たしている場合は補修工事を大幅に安く済ませることができますので、保険会社に問い合わせてみましょう。それでは、それぞれの条件について詳しく紹介していきます。

条件1:経年劣化ではなく自然災害による被害

火災保険を適用させる1つ目の条件が、経年劣化ではなく自然災害での破損であるということ。スレート屋根の大きなひび割れや欠けなどの損傷は自然災害による破損である可能性が高いです。なので、補修作業をする際に業者に火災保険が適用されるか相談してみてください。

 

ただ、経年劣化のひびなどを自然災害での破損だと嘘をついて申請は絶対にしないようにしてください。保険会社の調査で必ずばれてしまいますので気をつけましょう。嘘をついて申請した場合、保険金がおりないのはもちろん虚偽の申請として訴えられてしまう場合もあります。

 

また、虚偽の申請をするようすすめてくる悪質な業者もいますので、だまされないように気をつけてください。

条件2:損害額が20万円以上

火災保険を適用させる2つ目の条件が、損害額が20万円以上ということ。工事の費用総額が20万円を満たさないと、火災保険は適用されません。

 

しかし、スレート屋根の補修は高い場所での作業を伴いますので、足場の設置する可能性が高いです。その足場の費用も総額に含まれるため、工事にかかる費用は20万円を超える場合が多いと考えていいでしょう。なので、業者に見積もりをとってもらい、費用を確認するようにしましょう。

条件3:破損して3年以内の請求

火災保険を適用させる3つ目の条件が、破損して3年以内の請求であるということ。火災保険には請求期限があるということに注意してください。保険法第95条によって3年の期限が定められているため、多くの保険会社では3年を火災保険の請求期限としています。

 

また、3年以内であったとしても請求期限ギリギリに申請した場合、自然災害による被害だったとしても認められないこともあるので注意が必要です。そのため、スレート屋根に欠けやひび割れなどの破損を見つけた時はできるだけ早く保険会社に連絡をしましょう。

スレート屋根の状態に合わせた補修方法を選ぼう

いかがでしたでしょうか。スレート屋根の補修は屋根の状態に合わせた補修方法を選ぶことが大切です。適切な補修方法を選ばないと、すぐに補修をし直すことになったり費用がかかりすぎたりということが起こるかもしれません。

 

また、補修方法だけではなく、火災保険を検討することでより費用を抑えられる可能性があります。なので、業者にしっかりと調査してもらい正しく自宅のスレート屋根を補修するようにしましょう。

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