2021.09.30 | 火災保険
自宅のフェンスは火災保険で修理可能!補償された事例をご紹介【当て逃げされても補償は可能】

「自宅のフェンスが車に当て逃げされた」「自然災害によって自宅のフェンスが壊れてしまった」実はそんな時にも火災保険が、場合によって使えるのをご存知ですか?
本記事ではそんな火災保険申請が使える補償対象のケースと、実際に火災保険が通った事例についてご紹介します。この記事を参考に自宅の壊れてしまったフェンスの修繕を行う、もしくは実際に被害に遭ったときの為に、知識として頭に入れておくようにしましょう。
Contents
自宅のフェンスが壊れてしまった時に火災保険が補償される3つの
「自宅に設置しているフェンスが台風で壊れてしまった」「車に当て逃げされた」このような場合、修理費を払うのがなんだかもったいなく感じてしまいますよね。
しかしこのような場合、火災保険補償で修理費を賄えるかもしれません。下記の見出しで実際に火災保険申請が降りたケースについて、紹介していくので詳しくみていきましょう。
①保険対象に建物・建物付属物が補償範囲であるか
火災保険でフェンスの修理費を補償してもらう場合には、契約している火災保険が建物・建物付属物を対象としている必要があります。
火災保険の対象には大きく分けて建物・家財の2つに分かれています。基本的に建物対象の火災保険に加入していれば、建物付属物も対象になることが多いです。しかし家財対象の火災保険や、建物付属物を補償対象外にしている契約に加入している場合は補償を受けることができません。
自分の保険が建物付属物も対象にしているか気になる方は、契約している保険会社に問い合わせてみましょう。
②フェンスが壊れた原因が火災保険適用範囲であるか
フェンスがどのようにして壊れてしまったのかという原因も、火災保険補償を受ける上で非常に重要です。
例えば台風などの災害により壊れた場合は風災補償、車に衝突された場合や落下物などによる破損は外部物体の落下・飛来・衝突の補償になります。もしこれらが補償されていない、補償の範囲外だった場合は補償を受けることはできません。
もし車に衝突された場合は、運転手に修理費を賠償してもらう必要があり、火災保険は犯人がわからない場合などに利用することになるのです。
③フェンス破損の損害額が免責金額を上回っているか
フェンス破損で火災保険を利用する場合は、免責額を損害額が上回っている必要があります。免責額とは、簡単に言えば自分で負担しなければならない費用のことです。
免責金額にはフランチャイズ方式と免責方式の2種類があります。この2つには以下のような違いがあります。
フランチャイズ方式 | 免責方式 |
20万円以上の損害は全額補償、20万円以下の損害は補償なし | 免責金額を除いた金額を補償、損害額の制限はなし |
契約をによっては一切補償が受けられない可能性もありますので、保険会社に問い合わせてみることをおすすめします。いくらかは自己負担するものだと思っておいた方が良いでしょう。
実際にフェンスの破損で請求ができた3つのケース
「火災保険を利用したいけど利用できるか不安…。」いざ火災保険を利用しようと思うと、このように判断に迷う場面も出てくるでしょう。実際にフェンスの破損で請求ができたケースとしては以下の3つがあります。
- 雪の重りでフェンスが壊れてしまった
- 車にフェンスの当て逃げ・ぶつけられて壊れてしまった
- 台風で飛ばされてきた物に当たってフェンスが壊れてしまった
次の見出しで詳しく見ていきましょう。
雪の重みでフェンスが壊れてしまった
雪の重みでフェンスが壊れてしまった場合、火災保険で修理費を補償してもらえます。雪による損害は基本的に「雪災補償」がついていれば、補償対象となります。基本的に雪災補償は風災・雹災とセットになっています。
また自宅の屋根に積もった雪が落下してきて、フェンスを壊してしまった場合は雪災に含まれます。隣の家からの落雪によってフェンスが壊れた場合は、隣の家の火災保険を使用することになります。
ただし被害を受けるのが明白だったのにも関わらず、対処しなかった場合は火災保険が適用されない場合があります。今回の雪害のケースで言えば、雪かきや落雪対策をしていなかった場合です。基本的に火災保険が適用されるのは突発的・不測的な事故の場合のみですので注意しましょう。
車にフェンスの当て逃げ・ぶつけられて壊れてしまった
フェンスに車をぶつけられてしまい、壊されてしまった場合火災保険を利用できることも多いです。
基本的にフェンスに車をぶつけられてしまった場合、車の運転手に修理費を請求することができます。しかし当て逃げをされてしまい、犯人がわからない場合には火災保険の適用範囲になるのです。
加入している火災保険によっては保証されない場合があるので、加入している火災保険の補償内容に「外部からの物体の衝突など」が含まれているのか確認してみましょう。
台風で飛ばされてきた物に当たってフェンスが壊れてしまった
台風で飛ばされて来た物が自宅のフェンスに衝突し、壊れてしまった場合でも火災保険は適用されます。
台風による事故は自然災害が原因で引き起こされたものだと判断されるので、フェンスの修理費を補償してもらえるでしょう。
火災保険の基本は自然災害であるかどうか。台風が原因で壊れてしまったフェンスを実費で直すのは、金額が大きくなってしまうので火災保険申請を一度してみるのがおすすめです。
その他火災保険が適用される外構エクステリア
実は外構エクステリアが、何らかの事故によって破損した場合、火災保険が適用される可能性があるのです。具体的に火災保険が適用される外構エクステリアには以下のようなものがあります。
- 門扉、アプローチ
- フェンス、塀、垣根
- 物置、倉庫
- カーポート
- デッキ、テラス
- 照明、植栽
ご覧いただいてわかる通り、適用範囲は非常に広いです。外構エクステリアが破損してしまうと、数十万の修繕費がかかることも珍しくありません。火災保険を適用できれば、自己負担はかなり抑えられるでしょう。
もし外構エクステリアが破損した場合は、保険を申請する前に、破損状況を写真に残しておきましょう。
フェンスを始めとする外構エクステリアが災害で壊れてしまったら火災保険を使おう
これまでフェンスを始めとする建物・建物付随物が破損した場合、火災保険は適用されるのかというテーマについて解説してきました。
基本的に災害や事故などの突発的かつ不測的なことが原因であれば火災保険は適用されます。しかし契約している保険商品によって補償範囲が異なりますので注意が必要です。
いざというときに慌てないように自分が加入している火災保険が、どこまで補償しているのかなどを事前に把握しておくことをおすすめします。