2021.09.15 | 火災保険
カーポートの交換・修理にかかる費用の相場は?火災保険で安くなるって本当?

今回の記事では、カーポートの交換・修理にかかる費用について徹底解説していきます。車をお持ちの家庭であれば自宅にカーポートが設置されている方も多いでしょう。ただ、カーポートも外にあるため自然災害や予期しないアクシデントで壊れる可能性もあります。
壊れた時には修理が必要になりますが、どれくらいの費用がかかるのか知っている方はあまりいません。特にカーポートはそこまで頻繁に壊れることもないため、初めて修理をするという方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、カーポートの交換・修理にかかる費用の相場を内容別に紹介していきます。なので、自宅のカーポートの破損状況と照らし合わせながら確認してみてください。
また、カーポートの交換・修理は火災保険が適用されるという話を聞いたことがある方もいるかもしれません。そんな方のためにも、本記事では火災保険に関する内容についても紹介していきます。ぜひ、参考にしてください。
Contents
カーポート交換・修理を検討すべき症状
そもそも、自宅のカーポートを交換・修理すべきかそうすべきでないか迷われている方もいるのではないでしょうか。そこで、まずはカーポートの交換・修理が必要になる症状について紹介していきます。
カーポートの交換・修理は、部分的な交換で済む場合と全体を交換する場合の2つしかありません。ここからは、どのような症状であった場合に部分的な交換になるのか、全体的な交換が必要になるのか解説をします。自分の該当する症状に照らし合わせて、この後解説する費用相場をイメージするようにしてください。
部分的な交換・修理が必要なカーポートの症状
部分的な交換、つまりカーポートに補修をする場合の症状は主に以下のものが挙げられます。
・屋根のパネルが強風で飛んだ
・屋根のパネルに穴が空いた
・屋根のパネルが割れた
・カーポートを支えるアルミ枠が折れた
・カーポートから雨水が垂れる
上記の症状に当てはまる場合は、全体を交換するよりも部分的な交換をした方が費用を抑えられる可能性があります。なので、自宅のカーポートがこの症状に該当した場合は部分的な交換・修理を検討してみましょう。
全体を建て替える必要があるカーポートの症状
次にカーポート全体を建て替える必要がある症状です。つまり、丸ごと建て替える必要があるわけですが、以下の症状に当てはまる方は建て替えが必要であることを頭に入れておきましょう。
・カーポートを取り付けてから20年以上経過
・カーポートの柱が壊れた
・屋根のパネルが全部割れた
カーポートを交換・修理する際にかかる費用の相場【部分的な交換・修理】
ここからは、カーポートを部分的に交換・修理しする際にかかる費用の相場を紹介していきます。まずは、部分的に修理をする場合にかかる費用相場を以下の表にまとめるので参考にしてください。
屋根の交換・修理
1万3千円〜3万5千円/枚
アルミ枠の交換・修理
1万5千円〜20万円
支柱の交換・修理
7万円〜18万円
全体的な交換よりも費用は安く抑えられますが、それでもある程度の費用がかかることは覚えておきましょう。
屋根パネルを交換・修理する
屋根のパネルは材質がそれぞれ異なるため値段に幅があります。材質にはポリカ材や塩ビ材などがありますが、自宅のカーポートの材質が何なのか確認しておくと良いでしょう。
部分的な破損であれば1枚の交換で済むことがありますが、経年劣化している場合はパネル1枚だけ交換しても意味がないかもしれません。すぐに他の部分を交換する必要も出てくる可能性もあるので注意しましょう。
また、既存の屋根と同じ様な素材選びをしないと見た目に違和感が出るので、インテリアを気にする方であれば、なるべく同じ素材の物で修理するよう依頼してください。
アルミ枠を交換・修理
アルミ枠は値段の幅がかなり広いことが上の表を見て頂くと分かりますが、これは交換しようとしているアルミ枠の生産が終了している可能性もあるからです。通常であれば1万5千円ほどで交換可能なのですが、生産終了している場合はカーポートを新規設置しなければなりません。
当然、新規設置であれば値段は10万円を超える可能性が非常に高いため、このような値段の幅になっています。
支柱を交換・修理する
支柱交換はカーポートの部分的な修理の中でも工程が多い部分。具体的には、屋根を解体して支柱の根元を掘り起こした後、再び屋根を組み立てて掘り起こした地面を元に戻しながら新しい支柱を取り付けます。
このように工程が多いため、修理費用はやや高額。また、こちらもアルミ枠の交換と同様に生産が終了していると全体的な交換になる可能性もあります。
カーポートを交換・修理する際にかかる費用の相場【全体の建て替え】
次に、カーポート全体を交換する場合の費用の相場について紹介していきます。カーポートを全体的に交換する場合の費用の相場は20万円〜35万円ほど。2台用であれば35万円〜70万円ほどです。カーポートは常に紫外線にさらされているため、10年ほどでひび割れや退色などの劣化症状が発生します。
なので、10年以上経過しているカーポートに関しては部分的に修理をしてもすぐに他の箇所が壊れてしまい追加の費用がかかる可能性が高いです。そのため、まずはカーポートの施工に慣れた業者に自宅のカーポートの症状を見てもらい、全体的な交換が良いか、部分的な修理が良いか相談しましょう。
カーポートの交換・修理にかかるその他の費用
カーポートを交換・修理をする場合は、上記で紹介した費用とは別に追加で工事が必要になる場合があります。その際は別途費用がかかりますが、具体的に何に費用がかかるのかを以下の表にまとめました。
なので、カーポートを交換・修理をする際は予算に余裕を持っていた方が万が一の時のために安心です。
既存カーポートの解体・撤去費用
約2万円〜
基礎の解体・構築費用
約3万円〜
支柱の材料費
約1万円〜2万円〜
カーポート再設置費用
約2万円〜
カーポート交換・修理はDIYでできるの?
今までの紹介を見て、費用を安く抑えたいからDIYでカーポートを交換・修理しようと考えた方もいるかもしれません。破損した箇所が小規模であれば、DIYでの交換・修理はできなくはありません。
しかし、カーポートの修理は高所作業になることも多く、転落してしまう危険性があります。また、自分で修理したことで壊れていない箇所に不具合を起こしてしまったり、取り外し方法や下地処理を間違えたりと、さらに被害を拡大させてしまう可能性もあります。
そうすると材料費と時間も無駄になってしまうこともあるので、よほど慣れている方でない場合はDIYはおすすめしません。なので、DIYする場合は応急処置程度の軽い作業にして、しっかりと交換・修理をする場合は専門業者に依頼しましょう。
カーポート交換・修理の工事は信頼できる業者に依頼しよう
カーポートを交換・修理をしてくれる業者はたくさんいますが、どのようなことに気をつけて依頼すればいいか分からないという方も多いはず。施工業者はたくさん存在するため戸惑う方が多いのは無理もありません。そこで、ここからは信頼できる業者を選ぶためのポイントを3つ紹介します。
以下のポイントに気をつけて業者を選べば、よほどのことが無い限りは悪徳業者にあたることはないでしょう。ぜひ、参考にしてください。
施工実績がたくさんある
信頼できる業者の1つ目のポイントは、カーポートの交換・修理に施工実績が豊富にある業者を選ぶこと。というのも、施工実績が少ない業者を選んでしまうと、症状を把握できずに適切でない修理を行ってしまう可能性があるからです。
そうなってしまうと、後日また不具合を起こしてしまい不満を抱えることになってしまうかもしれません。このようなことにならないためにも、なるべくカーポートの施工実績に注目して選びましょう。
アフターメンテナンスや保証がある
信頼できる業者の2つ目のポイントは、アフターメンテナンスや保証があるということ。カーポートの交換・修理後に、もしかしたら不具合を起こす可能性は十分にあります。そこで、アフターメンテナンスや保証のある業者であれば後日、何か起きた場合でも無償対応してくれるということ。
つまり、追加費用をかけなくても修理してもらえる可能性があるため、アフターメンテナンスや保証付きであるかどうかは事前に確認しましょう。また、対応してくれる期間がどのくらいなのかもチェックして業者を選んでください。
火災保険を提案してくれる
信頼できる業者の3つ目のポイントは、火災保険を提案してくれるということ。カーポートが自然災害で壊れた場合は、火災保険が適用できるかもしれません。依頼した時に火災保険の提案をしてくれるというのは、こちらの費用を抑えようと考えている良心的な業者である可能性が高いです。
もし火災保険を提案してくれた場合は、申請をして保険金を受け取って修理が可能か試しにやってみるといいでしょう。ただ、火災保険は申請したからといって必ずしも保険金が受け取れるわけではないので注意が必要です。火災保険が適用できるケースについては、次で解説します。
火災保険を使えばカーポート交換・修理の工事費用が安くなる
上記でも紹介したように、カーポートの交換・修理は火災保険が適用される可能性があります。ただし、必ず火災保険が適用されるというわけではありません。火災保険を適用させるためには、3つの条件を満たす必要があります。
この全ての条件を満たさないと火災保険は適用されないので注意してください。そこで、ここからは火災保険が適用される3つの条件について紹介していきます。火災保険を適用できれば交換・修理費用が安くなる可能性があるため、条件に当てはまる方はぜひ申請してみましょう。
条件1:経年劣化ではなく自然災害による破損
火災保険が適用される1つ目の条件は、経年劣化ではなく自然災害による破損であること。台風や積雪、落雷などの自然災害でカーポートが破損した場合は、火災保険が適用できる可能性があります。ただ、経年劣化である場合には火災保険が適用されません。
なので、自宅のカーポートを確認して10年以下の使用であるにも関わらず破損している場合は自然災害の可能性があります。この場合は専門業者に依頼をして一度見てもらい、自然災害か経年劣化か判断してもらいましょう。
条件2:工事費用が20万円以上
火災保険が適用される2つ目の条件は、工事費用が20万円以上であること。一般的な火災保険の場合、工事費用が20万円以上になると火災保険の保険金を受け取ることが可能です。
なので、自然災害であっても工事費用が20万円以下である場合は火災保険が適用できない可能性があるので注意してください。なので、自然災害の判断と同様にこちらも専門業者に見てもらい、見積書を確認するようにしましょう。
条件3:破損してから3年以内の請求
火災保険が適用される3つ目の条件は、破損して3年以内に請求すること。火災保険には期限があるため、この期間を超えて申請しても適用されないので注意しましょう。
また、3年以内に申請しても時間が経つほど自然災害であることが認められにくくなるため、被害を受けたら早めに申請することをおすすめします。
業者と相談しながら費用を抑えてカーポートを交換・修理しよう
いかがだったでしょうか。カーポートの修理は自分でDIYするのが難しく、部分的な修理か全体的な交換になるのか判断が難しいです。なので、本記事で紹介したように基本的には専門業者に相談しましょう。
また、相談する際にも火災保険が適用できそうか質問してみることをおすすめします。適用できれば費用を抑えることもでき、お得に修理・交換することが可能。カーポートは自分の車を守るための大切な設備であるため、壊れたらぜひ修理を早めにしてください。